鍼灸外来


初回診察では、安心して施術を受けられるように患者様の主訴・現病歴・既往歴などを伺います。その後、身体検査・評価を行い、施術方針に関するインフォームドコンセント(説明と同意)を行います。お互いに施術方針について納得頂いてから施術を開始します。
鍼灸が初めての方でも、「鍼は思ったより痛くなかった」「灸は心地よい温かさだった」とのコメントを頂いています。まずはどのような事でも、お気軽にご相談下さい。

痛みを我慢する時代は終わり 心地良い鍼灸体験を

鍼灸施術は、「鍼は注射の時の痛みがある」「灸は熱さを我慢する」といったイメージを持たれがちです。しかし実際に施術を受けてみると、心地よいと感じます。鍼灸を含む東洋医学の本質は、病気の根本から治していきます。今の症状は何が原因で、どのようなメカニズムで生じているかを見極めて、人間本来持っている自然治癒力を最大限に発揮できるようにアプローチしていきます。ぜひ東洋医学が2,000年間続いてきた叡智を体験してみて下さい。自分自身の身体についての素晴らしさを、新たな発見できるかもしれません。

丁寧な問診

東洋医学でも、西洋医学でも問診はとても重要なことです。問診の流れは主訴(気になる症状)、現病歴(現在の症状は,何時から発症して、現在までどのように推移してきたかを時系列に聞いていきます)、既往歴(過去にどんな病気や怪我があったか)を聴いていきます。
また、生活歴として、どこで育ち、どんな仕事をしてきたかも聴きます。これらの情報をもとに、病状を推測していきます。
次に視診は、患者様の姿勢や皮膚や舌の色など、病気によって特徴があります。触診は、主に身体機能の評価で、筋緊張(張っているか、緩んでいるか)、筋力、関節可動域、感覚テスト(表在・深部)、腱反射・病的反射、ペインスケール(痛みの程度10段階)、動作分析(起居動作・歩行能力)、運動失調(バランステスト)等を行います。その他、東洋医学的脈診、経絡テストも行います。先程の問診の結果と照らし合わせて、病気の原因や施術方針を立てることができます。
問診や検査(私信・触診)を行い、次にインフォームドコンセントを行います。この意味は病気や容態、つまり患者様の身体でどのようなことが起こっているかということや、検査、施術の内容、今後の予後予測について、十分な説明をします。患者様が内容を十分理解して、納得した上で同意して施術を受けるというプロセスの事をいいます。患者様とのコミュニケーションを深めるためにも、重要な事柄です。

鍼灸施術と養生法について

問診・視診・触診、インフォームドコンセントのプロセス得て、初めて鍼灸施術をしていきます。鍼は髪の毛のような細い形状で、ツボ(経穴)を刺激していきます。鍼の材質は、ほとんどがステンレスで太さは1番(0.16mm)から8番(0.30mm)まであります。長さは15~50mmのそれぞれの長さがあります。それぞれ身体でも筋肉の厚さ、深さにより使い分けていきます。ツボの選択は、それぞれの症状に応じて選択・組わせていきます。特に良く使うツボは要穴(手は肘から下、足は膝から下)を使い、その後、背の兪穴(背骨の両脇)を使います。置鍼といって5~10分程おいて、症状に応じてパルス(電気を鍼に流し刺激)を使います。
灸は主に台座灸といって、もぐさ(植物のヨモギで作ったもの)に火をつけて熱でツボを刺激します。火傷しないように、紙の台座で熱さを調整しています。灸も症状に応じて使い分けます。灸の温度のマイルド・レギュラー・ハードなど、温度を調整して施灸していきます。
鍼灸施術後は、筋肉の張り具合の確認も兼ねてマッサージやストレッチも行います。施術時間はトータルで約60分程度です。
また日常生活での注意点として養生法(食事内容や運動法等)もご案内していきます。鍼灸施術と養生法を実践することで、より病気の原因を根本から改善していきます。
施術頻度は、症状によりますが、通常は週1回程度で様子をみていき、改善してくれば間隔を伸ばしていきます。症状が改善してきた段階で、身体のコンディション目的に月1~2回、継続して通院している患者様の多くいらっしゃいます。
鍼灸が心地よいと感じ、本来の健康な状態を実感してください。

未病に対する鍼灸の役割

未病とは、病気ではないけれど、健康でもない、心身のバランスが崩れた状態を指す東洋医学の考え方です。西洋医学の検査では異常が見つからないものの、「なんだか調子が悪い」「疲れやすい」「眠りが浅い」といった自覚症状がある状態がこれにあたります。

未病に対する鍼灸の役割
鍼灸は、この未病の段階で介入し、本格的な病気へと進行するのを防ぐことに長けています。その役割は、主に以下の3つの側面から見ることができます。

1.気・血・水の巡りを整える
東洋医学では、生命のエネルギーである「気」、全身を巡る「血」、体内水分である「水」のバランスが崩れると、不調が起こると考えられています。鍼や灸は、身体にある特定のツボを刺激することで、これらの流れをスムーズにして体のバランスを整える働きがあります。

2.自然治癒力を高める
鍼灸の刺激は、体は本来持っている自然治癒力や免疫力を引き出す作用があります。自律神経のバランスを整えることで、疲労やストレスに負けない健康な体づくりに繋がります。

3.個人の体質に合わせたアプローチ
未病の症状は、人それぞれ異なります。鍼灸では、一人ひとりの体質や生活習慣、現在の体の状態を丁寧診て、その人に合わせたオーダーメイドの施術を行います。そのため検査では見えない、その人だけの不調の原因にアプローチすることが可能です。このように、鍼灸は単なる対症療法ではなく、体全体のバランスを根本から見直すことで、私たちが心身ともに健やかな状態を維持できるようサポートしていきます。

現代医療と鍼灸との連携

現代医療と鍼灸は、それぞれ異なるアプローチを持つ医療体系ですが、連携することで患者さんにより良い医療を提供できます。この連携は「統合医療」として知られ、単一の治療法では解決が難しい様々な症状や病態に対応することを目的としています。

1.現代医療から鍼灸への連携
現代医療の専門家(医師)が、鍼灸の有効性を認識し、患者様を鍼灸院に紹介するケースが増えています。特に以下のような場合に連携が図られます。
痛みの緩和: 肩こり、腰痛、関節痛、頭痛など、薬や理学療法だけでは改善が難しい慢性的な痛みに、鍼灸が有効な場合があります。鍼は筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで痛みを緩和します。
副作用の軽減: がん治療における抗がん剤の副作用(吐き気、しびれ、倦怠感など)や、手術後の痛みや浮腫の軽減に、鍼灸が用いられることがあります。
自律神経の不調: 検査では異常が見つからない、自律神経失調症や更年期障害、不眠症などに対して、鍼灸が自律神経のバランスを整える効果が期待されます。

2.鍼灸から現代医療への連携
鍼灸師が患者様を診て、西洋医学的な診断や治療が必要と判断した場合、医療機関に紹介いたします。
緊急性の高い疾患: 鍼灸師が施術中に、心筋梗塞や脳卒中など、一刻を争う病気の兆候を察知した場合、速やかに救急医療機関への受診を勧めます。
精密検査が必要な場合: 症状の原因が東洋医学的なアプローチだけでは判断できない場合や、器質的な病変が疑われる場合、医師による精密検査や診断を勧めます。

3.連携のメリット
現代医療と鍼灸が連携することで、患者様はそれぞれの治療法の長所を享受できます。現代医療の強みである即効性と科学的根拠に基づいた治療と、鍼灸の強みである自然治癒力の向上や個々の体質に合わせたケアを組み合わせることで、より効果的で包括的な医療が可能となります。この協力関係は、患者様にとって最適な治療計画を立てる上で不可欠です。

東洋医学の原点は、中国で漢の時代に完成した原典を元に伝承・発展してきました。そこで漢方医学あるいは中国医学とも言われております。日本に伝えられたのは中国と交流があった遣唐使が行き来していた時代といわれております。それ以来日本独自の文化の中で発展して、江戸時代に大きく栄えました。この時代から鍼灸マッサージ師は往診し、現在の在宅ケアの仕事をしておりました。現在では国家資格となり医療保険の取り扱いもでき、国民の医療に大きく寄与しております。治療内容としては、鍼・灸・按摩・マッサージ・指圧・機能訓練等を上手く組み合わせ、患者さん本人の持っている自然治癒能力(免疫力)を最大限に高めることで、疾病の治療や予防の高い効果が得られます。
現代医学的にも研究が進み、学会でも多数研究論文も発表され、科学的な証明も盛んに行われております。

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お問い合わせ・ご予約

電話もしくはホットペッパービューティーより予約できます。

お電話での受付時間 平日8:30〜17:00

ホットペッパービューティーからの予約はこちら

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ご来院・受付

駐車場利用の際は事前にお知らせください。

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問診

初回のみ問診票へ記入し、院長との対面にて問診します。

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施術

お着替えは貸出可です。

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会計

領収書と診察券をお渡しします。次回のご予約も承ります。

自由診療(大人)初診  6,500円(税込)
次回  5,000円(税込)
自由診療(中・高校生)初診  5,000円(税込)
次回  3,500円(税込)
自由診療(小児~小学生まで)初診  4,000円(税込)
次回  2,500円(税込)

※疾患により保険診療との組み合わせも可能です。
※初診料は6か月間受診が無い場合、再診料として徴収いたします。

決済方法でクレジットカードやキャッシュレス決済は可能でしょうか。

いいえ。現在、お支払い方法は現金のみとなっております。申し訳ございません。

完全予約制ですが、当日問い合わせても施術は受けることができますか。

はい。当日予約も可能です。お電話でお問合せ下さい。

自転車やバイクで行っても止めるところはありますか。

はい。あります。所定の場所になりますので、事前にお知らせ下さい。

時間帯
午前
9:00〜12:00
午後
14:30〜18:00
時間帯
午前
9:00〜12:00
午後
14:30〜18:00

・平日は新規受付 17:30まで
・△ … 土曜は午後のみ診療(14:30~18:00、新規受付 16:30まで)
・日曜は休診
・祝日は年末年始・GWを除き診療あり(電話でお問い合わせ下さい)