その間に活用法や検討会について検証を重ね、㈲メディケア鍼灸マッサージセンターで は在宅医療マッサージに従事するものは必須条件になっている。 今回、平成15年よりリハビリテーション関連事項にICFの理念が大きく導入するに従い、 新たな実施計画書を作成し実用化できたので報告する。 |
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る「リハビリテーション実施計画書」を取り寄せ、比較・検討した。 2.在宅医療鍼灸マッサージに従事する会員に、鍼灸マッサージ施術バージョンの実施 計画書モデルを作成し、会員が実際に使用したモニタリングを行なった。 3.行政(保険者)や地域のケアマネージャーに意見を求めた。 |
2.会員への計画書作成に関する研修会を通じ、ICFの概念を理解しケアチームの一員 とし共通言語としての理解を得た。 3.行政やケアマネジャーに提示・説明を行なうことで、鍼灸マッサージ師の職種の壁 を越えた緊密な協力と連携が可能となった。 |
しかし、平成15年よりICF(国際生活機能分類:International Classification of Functio ning Disability and Health WHO 2001年)の概念に基づき医療・介護の世界でもリハビ リテーションの理念・技術・プログラムを理解するうえで不可欠となってきた。 そこで、㈲メディケア鍼灸マッサージセンターでは既存の評価報告書を見直し、ICFの概 念を盛り込んだ新たな鍼灸マッサージ師向けの実施計画書の作成に着手した。 最初に、各施設・事業所で使用している実施計画書を集め、内容を比較・検討していく中 で先ずICFの概念を理解しようと、専門書や最新情報を収集し学習した。 ICFの目的は、専門化チーム内と患者本人・家族などとの間における相互理解のための 「共通言語」としての位置づけにある。 またICFには「生活機能」を総合的に把握するための実践的なツール(道具)としての意味 合いも大きい。さらに統計・教育・研究等の広い目的にも使われている。 特に、1980年に発表された「国際障害分類」(ICIDH)は「障害」というマイナス面を中 心に捉えたのに対しICFは「生活機能」というプラス面を中心にみようとするところに根 本的な視点の転換があり、まったく新しいものと言ってもよいものである。 |
裏面(資料2参照)は在宅で簡易に記載できるように人型の絵図と主に起居動作部分がチェック できるようになっている。 前回のものと比較するとICFの概念を十分に盛り込んだ内容となっている。 |
リハビリテーションとは本来「人間らしく生きる復権」なので全人間的なアプローチが大切とされる。 鍼灸マッサージ師は今後ケアチームの一員として重要な役割を果たすためには、ICFを正しく理 解し、実施計画書を連携のツールとして大いに活用してほしい。 |